こんにちは、柳橋市場のマグロ屋オヤジです。
先月、マグロのニュースがありました。太平洋クロマグロ(本マグロ)の漁獲枠が増えるという話です。「海のダイヤが安くなる?」なんて見出しも見かけましたが、市場で毎日マグロを見ているオヤジの本音を書いてみます。
どんなニュース?
8月18日に、日本・韓国・アメリカなど10の国と地域がオンラインで話し合って、こう決まりました。
- 30kg以上の大型のクロマグロ:2027年の漁獲枠を今年より25%増やす
- 30kg未満の小型のクロマグロ:逆に6%減らす(若い魚を守って、資源を減らさないため)
正式に決まるのは11月末の国際会議だそうですが、大きな流れはこの方向です。日本近海でクロマグロが増えてきたことが背景にあります。
本マグロは安くなるの? オヤジの本音
結論から言うと、「脂の乗った良いものは、そんなに下がらない」と思っています。
枠が増えるといっても、増えるのは「本数」です。寿司屋さんが欲しがる、脂がしっかり乗った良い本マグロは、もともと数が限られていて取り合いになります。そういうマグロは、枠が増えても取り合いの構図が変わらないので、値段はそう簡単に下がらないんですわ。
それともう一つ。名古屋の相場は、これまでも東京に比べて安いんです。豊洲で高値がつくような時期でも、名古屋はそこまで跳ねない。なので、枠が増えたからといって、名古屋のお客さんが「おっ、安くなった」と実感する場面は少ないんじゃないかな、というのが個人的な感想です。
※あくまで一人のマグロ屋の肌感覚です。来年の相場がどうなるかは、正直やってみないと分かりません。
むしろ心配なのは「キハダ」のほう
本マグロより気になっているのが、スーパーでよく見かけるキハダマグロ、特に冷凍キハダです。
冷凍キハダは今、入荷が増える見込みがありません。そうなると、需要が一気に増える年末は、かなり高くなりそうな雰囲気です。お正月の刺身やお寿司に使われるのは、本マグロだけじゃなくてキハダも多いですからね。
「クロマグロの枠が増えて安くなる」というニュースの裏で、普段使いのマグロが高くなる。今年の年末は、そんな年になるかもしれません。
まとめ
- クロマグロの大型魚の漁獲枠は、来年25%増える方向
- でも、脂の乗った良い本マグロの値段はそう簡単に下がらない(と思う)
- 名古屋はもともと相場が安いので、実感は薄いかも
- むしろ冷凍キハダは、年末に高くなりそう
年末にマグロを考えている飲食店さんや、お歳暮・お正月用にマグロを探している方は、早めに相談してもらえると助かります。相場の話は、店先でもいつでも聞いてください。


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