台風がマグロ・魚介類に与える影響をプロが解説!値段や品質はどう変わる?

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みなさん、こんにちは。大伸マグロ屋のケンです。

台風のシーズンになると「魚が高くなった」「品質が落ちた」なんて声を聞くことがありますよね。実は台風って、海の魚介類にいろんな影響を与えているんです。35年間、毎朝市場でマグロと向き合ってきた僕の経験も交えながら、ちょっと解説してみます!


① 台風が来ると海水温が下がる

台風の強い風が海面を叩くと、海の水が激しくかき混ぜられます。すると、深海の冷たい水が表面に上がってくる「湧昇(ゆうしょう)」という現象が起きます。

これによって、海面の水温が一時的に2〜5℃も下がることがあります。魚たちにとっては急激な環境変化。特にマグロのような回遊魚は水温に敏感なので、台風が近づくと一気に居場所を変えてしまいます。


② 魚が散って漁獲量が減る

水温や海流が急変すると、マグロをはじめとした魚たちは沖へ逃げたり、違う海域へ移動してしまいます。

そもそも台風が来ている間は漁船が出られないので、当然水揚げはゼロ。台風が通り過ぎた後も、しばらくは海が荒れていたり、魚の居場所が変わっていたりして漁獲量が一時的にガクッと減ります

市場に来る魚の量が減れば、値段は上がる。これが「台風の後は魚が高い」という理由です。


③ 台風後の魚は品質が落ちやすい

これは市場に長年いる僕が実感していることですが、台風直後に水揚げされた魚は品質が落ちやすいです。

荒波の中でストレスを受けた魚は、筋肉内の乳酸が増えて身が硬くなったり、色が悪くなったりします。特にマグロはデリケートで、暴浪のストレスが身質にモロに出ます。

だからこそ僕は、台風後の仕入れには特に慎重になります。見た目は良くても「あ、これはダメだな」と感じる魚をはじくのが、長年の経験で培った目利きです。


④ 実は台風後に魚が増えることもある!

悪いことばかりではありません。台風の湧昇で深海の栄養分が表面に上がってくると、植物プランクトンが一気に増えます。

プランクトンが増える→小魚が集まる→大きな魚(マグロなど)も集まる、というサイクルで、台風通過後しばらく経つと、漁場が豊かになることがあるんです。漁師さんたちの間では「台風後は当たりが出る」なんて言われることもあります。


⑤ 台風と市場の値段の関係

まとめると、台風の前後で魚の値段はこう動きます:

  • 🌀 台風接近中・通過直後:漁が止まるので供給減→値段が上がる
  • 📉 台風通過後1〜2週間:魚の居場所が戻り始め→徐々に落ち着く
  • 🐟 台風後しばらく:プランクトン増加の恩恵で豊漁になることも

スーパーで「なんか最近マグロが高いな」と感じたら、もしかしたら台風の影響かもしれません。


柳橋市場の大伸では

台風の時期でも、僕は毎朝競りに行って、その日一番状態のいいマグロだけを仕入れています。台風後は特に目を光らせて、品質の落ちたものは絶対に仕入れません。

「台風の後だから仕方ない」では済まない。それがプロのマグロ屋というものです。

台風シーズンも、大伸のマグロはいつも最高のものをお届けします😊

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